ウミタケ稚貝を移植 県が有明海沖に18万6000個

西日本新聞 佐賀版 金子 晋輔

 県は21日、2007年度から休漁が続く有明海特産の二枚貝ウミタケの稚貝を県沖に移植した。ウミタケは近年、県の海底環境整備などで回復傾向にあり、17年度から3年連続で試験操業を実施。県は「移植した稚貝が親となって卵を産むサイクルをつくり、漁の本格再開につなげたい」としている。

 県水産課によると、ウミタケはかつて佐賀市南部の早津江川沖で盛んに捕れ、珍味として重宝されてきた。減少原因は不明で、県は16年度から生息しやすいよう有明海沖の海底をしゅんせつし、稚貝を放流してきた。今春の調査では多いところで1平方メートル当たり50個の成貝を確認。6月の試験操業では漁獲量が昨年の6倍近い1・5トンに増えたという。

 県はこの日、県有明水産振興センター(小城市芦刈町)で人工授精させ、育てた稚貝(2ミリ~19ミリ)約18万6千個を佐賀市早津江沖と白石町沖に移植。漁師が約2メートルの海底まで潜って丁寧に放流し、魚やカニなどが食べないよう樹脂製の網をかぶせた。県は来年3月ごろ生育状況を調査する。

 有明海沿岸では、二枚貝のアゲマキ漁が昨年、22年ぶりに解禁。今季は資源量が確保できず漁を見送った。(金子晋輔)

佐賀県の天気予報

PR

佐賀 アクセスランキング

PR

注目のテーマ