前撮りの“遺影”好評 九産大造形短大部生が撮影会

西日本新聞 ふくおか版 今井 知可子

 とっておきの一枚を残しておきませんか-。九州産業大造形短期大学部(福岡市東区)で写真を学ぶ学生たちによる無料の遺影制作プロジェクトが好評だ。腕を磨きながら地域貢献できればと昨年始まった企画だが、「最近、写真を撮っていない」という高齢者が足を運んでいる。「親の葬儀の時、遺影用の写真を探すのが大変だった」という声も少なくなく、子どものために用意しておこうという思いもあるようだ。

 「撮りますね、笑顔でお願いします」。今月5日、古賀市であった撮影会には51人の高齢者が訪れた。普段着でぶらりと立ち寄る人もいれば、スーツや和服をきっちりと着て来る人も。おしゃれをして出掛ける機会をつくることも、プロジェクトの目的の一つだ。

 「遺影というとびっくりするけど、そういえばこれまで一人で写真を撮る機会がなかった」。参加した同市の合澤カズ子さん(72)は話す。合澤さんは100歳の母を見送った際、ちょうどいい写真がなく結局、70代の写真を使ったという。「こんなに本格的に撮ってもらえてよかった」。一方、学生にとってもまたとない勉強の機会。撮影した横田晨花子(ひみこ)さん(19)は「一人一人をじっくり撮るめったにない体験。できるだけいい表情で撮影したい」とシャッターを切った。次回は26、27日の午前10時~午後4時、古賀市千鳥の市社会福祉センター千鳥苑で。 (今井知可子)

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