江戸の風情楽しんで 嘉穂劇場に“仕掛け”

西日本新聞 筑豊版 丸田 みずほ

 飯塚市の芝居小屋「嘉穂劇場」を見学に訪れた人たちに江戸時代の風情をより満喫してもらおうと、建物内の照明の活用やパネルの設置などが進められている。2021年の開場90周年を前に、貴重な芝居小屋の存在をより多くの人に伝えるのが狙い。認定NPO法人嘉穂劇場の伊藤真奈美さんは「記念撮影を楽しんでもらい、みなさんの思い出の中にこの劇場を残してほしい」としている。

 同劇場は花道や升席、人力で動かす回り舞台など江戸時代の歌舞伎様式を継承。当時の雰囲気を味わってもらうため、劇場の宣伝役「木戸芸者」のパネルが出迎え、一歩足を踏み入れると、触れ太鼓の音色が鳴り響く(団体のみ)。

 役者が出番を待つ「鳥屋(とや)」から花道に出ると、舞台までの道のりに明かりがともる(同)。「来場者を主役として迎える」との考えから、役者が舞台に立つまでの流れを再現し、役者気分を体感してもらえるように趣向を凝らしたという。

 舞台には連獅子、1階客席には舞台を眺める芸者らのパネルを設置。いずれも同市の造形作家そのだ正治さんが制作したもので、カツラや衣装を身に着け、パネルと一緒に記念撮影も楽しめる。

 伊藤さんは「今後も独自性あふれる芝居小屋として、来場者に楽しんでもらいたい」と、仕掛けを充実させる予定だ。見学料400円(3~12歳100円)。休館日は水曜日と公演日、年末年始。嘉穂劇場=0948(22)0266。 (丸田みずほ)

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