「きょうなぜか総理の右目が赤かったんですよね…」

西日本新聞 社会面 植田 祐一

 「きょうなぜか総理の右目が赤かったんですよね…」。9月中旬、官邸取材班で安倍晋三首相を担当する「総理番」の記者が報告してきた。総理番の役割は首相の動静を追い、首相が何を考えているのかを探ること。その心の内を見抜けるかが勝負だが、まずは首相の一挙手一投足をウオッチすることから始まる。

 苦い思い出がある。第1次安倍政権下の2007年9月12日。当時、官邸取材班キャップだった私は、突然の安倍首相の辞任表明に慌てた。今にして思えば難病による体調不良で顔はやつれ、表情からも精気が失われていたのだが、直前まで異変に気付けなかった。

 「いつ何が起きるか分からんのだよなあ」。9月の新配置で総理番になった中堅記者に、そんな失敗談を話した。一寸先は闇といわれる政界。毎朝のように、官邸で首相の登庁を見届けた記者からメールが届く。「総理、きょうも元気です」 (植田祐一)

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