「銀ウナギ」23匹保護、放流 伝習館高自然科学部

西日本新聞 筑後版 森 竜太郎

 産卵のために河川を下る「銀ウナギ」とみられる貴重なニホンウナギ23匹を、伝習館高(柳川市)の自然科学部が購入し保護した。部は市内などを流れる掘割でニホンウナギを復活させようと、九州大と共同研究を続けており、23日、同市の沖端川に放流した。

 「銀ウナギ」は部の顧問の木庭慎治教諭が17日、高校の文化祭で使う生きたウナギを購入しようと訪れた柳川観賞魚センターで見つけた。センターは8月下旬~9月上旬に長崎・島原半島沖の有明海で取れたウナギ約100匹を筑後中部魚市場(同市)で競り落とした。センターの釣り堀で使い、約30匹が残っていた。

 ニホンウナギは日本から数千キロ離れたマリアナ諸島西方海域で生まれ、東アジアの河川にやってきて育つとされる。成熟した個体は秋ごろ外海に出て、半年ほどかけてマリアナ西方の産卵場に戻る。雌は約300万粒の卵を産み、雄は精子を放出し、一生を終える。

 今回のウナギは腹などが銀色に光り、胸びれが黒く、目が大きいなど、銀ウナギの特徴がある。

 センターの河口理代表(77)によると今回、市場で買ったウナギの8割ほどが餌をほとんど食べず、2カ月でかなり痩せたという。

 木庭教諭は「銀ウナギは餌を食べずにマリアナ海域まで泳ぐとされている。この点からも銀ウナギである可能性が高い」と説明。「銀ウナギを捕獲した際は、資源保護のため海や川に戻してほしい」と漁業者や釣り客に呼びかけている。 (森竜太郎)

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