介護ロボット実証大詰め 車いす移乗を支援 「北九州モデル」国に報告へ

西日本新聞 北九州版 竹次 稔

 介護現場で情報技術やロボットを導入し、作業の効率化やスタッフの働き方改革を図る「北九州モデル」の確立を目指す北九州市は23日、門司区のモデル実証施設での取り組みを紹介する見学会を開いた。市は2016年度から介護ロボットなどの実証を続けており、作業は大詰め。来年2月に成果を取りまとめて厚生労働省に報告する。

 この日は特別養護老人ホーム「好日苑 大里の郷」(定員29人)で見学会があった。ベッドから車いすへの移乗を支援するロボットのほか、ベッドでの起き上がりや夜の睡眠状態を把握するセンサーの活用状況などが説明された。この実証は12月上旬まで続く。

 機器の活用で、夜間の見守りなどを今までより少ない人員で行い、力のない高齢職員の応援も得ながら、人手不足の対処にもつながるかを最終的に評価する計画だ。

 市は、施設の経営面への影響も明らかにする考え。機器の導入はコスト高となる一方、介護保険の報酬をロボットの導入施設に振り向けていけば、現場の負担軽減と働き方改革の両立になると、厚労省に提案していくという。

 プロジェクトに関わってきた産業医大の泉博之准教授は「トータルで介護ロボットの有効性を評価する実証は、全国的にも例がない」としている。 (竹次稔)

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