中洲「朝キャバ」流行する理由 背景に福岡特有の事情も 昼下がりに記者が行ってみた (2ページ目)

西日本新聞 ふくおか都市圏版 井崎 圭

 中洲で最も早く朝、昼営業を始めたというキャバクラ「ヒロインカフェ・ハナ」(ハナ)では、午前6時~午後5時が60分5000円と夜の7000円に比べて割安な料金設定。男性店長(37)は「安いので長く楽しめるのが魅力。客層は、朝は前日から飲んでいる人やバーなどで働く人。昼は時間に縛られない経営者、空き時間に来る営業マンなど」。朝から昼の売上高は夜と同程度といい、「昼だから手を抜くということはなく、女性スタッフの教育には力を入れている」そうだ。

 一方で女性ホステス(20)からは「来店客の半数以上が県外からの観光客」との声も。「『福岡は観光地が少ないので、ネットで検索して昼キャバにたどり着いた』という人が多い」。これといった行き先のない男性観光客の受け皿になっているのかもしれない。

 店で働く女性にとっても、メリットは小さくない。1年前からハナに勤める時雨(しぐれ)凛さん(21)=源氏名=は午前6時に出勤し、休憩を挟んで午後5時まで働く。エステ店を開く夢の実現へ「稼げる仕事」として中洲を選んだが、「夜に働くのは生活が不規則になりそう」との心配があった。その点「朝から夕だと健康的」。店によると、夜より時給は安いが長時間働けるため給料も夜の勤務と遜色ないという。

 店、客、働く女性にとって「三方よし」。朝・昼キャバにはそんな近江商人の哲学がある、と言ったら言い過ぎか。 (井崎圭)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ