ふるさと納税、燈籠人形守る 八女・福島八幡宮 舞台の神社修繕へ

西日本新聞 社会面 丹村 智子

 福岡県八女市は、国指定重要無形民俗文化財「八女福島の燈籠(とうろう)人形」の舞台となっている市内の福島八幡宮を末永く存続させるため、本年度の「ふるさと納税」による修復費用の募集を始めた。1661年創建の八幡宮は約120年前に建て替えられたが老朽化。地震や台風でも損傷しており、関係者は伝統芸能を守ろうと広く寄付を呼び掛けている。

 からくり人形芝居の燈籠人形は275年の歴史があり、毎年9月に八幡宮の特設舞台で上演している。期間中は多くの見物人が詰め掛け、出店が並ぶ。

 だが道路に面した東西の回廊が崩壊寸前となり、観光客にけが人が出ることも心配されていた。

 地元のNPO法人「福島八幡宮建造物保存機構」は氏子らから約800万円の寄付を募り、今年1~7月に工事をして、緊急性の高い西回廊を修復した。

 しかし、残る東回廊は修復費用が足りず、修理に入れていない。残った寄付金や市の補助金、新たな寄付などでも賄えず、保存機構は、ふるさと納税の税収を八幡宮の修繕に充てられないか市に相談していた。

 市は「地域の課題解決を『共助』で後押ししたい」と支援を決定。今月10日から、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」で「老朽化した福島八幡宮東回廊を修復し、かつての賑(にぎ)わいを取り戻したい」とのテーマで寄付金を募っている。

 来年1月15日まで募集し目標金額は500万円。市は八女茶と菓子の詰め合わせといった返礼品代などを差し引いた300万円を保存機構に贈る方針だ。東回廊は2020年末までの修復、21年2月のお披露目を目指す。

 保存機構の牛島幹(もとき)理事長は「地元の財産の燈籠人形と八幡宮を次世代に引き継ぎたい」と願う。 (丹村智子)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ