「復興のシンボル」を収穫 日田市小野で稲刈り 「やっとここまで」

西日本新聞 大分・日田玖珠版 笠原 和香子

 九州豪雨で土砂崩れが起きた日田市小野地区の三河町の田んぼ(約40アール)で、3年ぶりとなるコメの収穫が行われた。「復興のシンボルにしよう」と大切に稲を育ててきた農事組合法人「小野谷」の組合員は、大地の恵みに感謝し、黄金色に実った稲の刈り入れを喜んだ。

 コメを収穫した田んぼは2年前の豪雨で近くの山が崩れ、人の背丈ほどの高さまで巨岩や土砂で埋まった。今年春までに撤去されたが、地盤固めにはもう1年必要。しかし「稲作を再開し、小野地区の復興を感じてもらおう」と、組合員たちはコメづくりを決意。6月には地盤が緩くて田植え機が使えないため、同組合として初めてドローンでもみをまいた。組合員の「特別な思い」がこもった稲はぐんぐん成長した。

 15日には組合員8人がコンバインで刈り取った。同組合によると、もみまきが1カ月ほど遅れ、日照不足も影響して粒数は少ないが、実の成長期は好天に恵まれ「実が詰まっていて美しい」という。きらきら輝く稲穂を手にした冷川睦男事務局長は「小野地区の被災した田んぼでは初の収穫。やっとここまでたどり着いた。時間はかかっても辛抱強く頑張ったら復活できる」と力強く話した。(笠原和香子)

大分県の天気予報

PR

大分 アクセスランキング

PR

注目のテーマ