育てたオリーブで油収穫 社会福祉法人「初花会」実りの秋 耕作放棄地植え3年

西日本新聞 北九州版 浜口 妙華

 社会福祉法人「初花会」(吉富町別府)は、自ら栽培したオリーブを使った食用油「エキストラバージンオリーブオイル」を完成させた。耕作放棄地を利用して3年前から無農薬で育て、手積みで取った実を加工、初めて商品化した。27日に同町のJR吉富駅前の広場で開催されるイベント「よしとみガールdeマルシェ」で販売する。

 会はオリーブで周辺地域を一大生産地にしようと、運営する特別養護老人ホーム「さくら苑」前の55アールの耕作放棄地で、2016年に215本の苗を植えて育てている。この地域は温暖で、栽培に適しているという。直径数ミリの白い花が咲く5月には、畑を一般に無料開放して花見を楽しんでもらっている。

 秋の収穫時は住民なども参加。今月14日には収穫に約100人が参加し、手で一つ一つ丁寧に実を取った。その後、水できれいに洗って選別。地元の祖父の家に来ていた福岡市の警固小5年の有馬怜南さん(11)は「楽しくてたくさん取った」と笑顔を見せた。

 収穫量は昨年の約2・5倍の620キロ。加工は県内の業者に委託した。完成した商品は香り豊かで濃厚だという。

 会は将来、有機栽培を基本に生産から加工、販売まで生産者が主体的に関わる6次産業化を目指しており、桝(ます)孝三理事長(77)は「やっと商品化にこぎ着けた。思いの詰まった商品を手にとってほしい」と話している。

 商品は80ミリリットル入りが2200円(税込み)、120ミリリットル入りが3300円(同)。マルシェは午前10時~午後3時。さくら苑=0979(22)0203。 (浜口妙華)

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