久留米市芸術奨励賞決まる 古処誠二さんら5人

西日本新聞 筑後版 山口 新太郎

 久留米市は本年度の市芸術奨励賞に、同市在住で過去3度、直木賞にノミネートされた作家、古処誠二さん(49)ら5人を選んだ。11月3日に久留米シティプラザで表彰式を開く。

 他に選ばれたのは柳川市の華道家、月足草香=本名・香=さん(48)▽久留米市の書道家、中川勝詔さん(58)▽同市のバレエダンサー、渉将人さん(44)▽同市の演出家で俳優中村勉也さん(64)。

 古処さんは2000年にメフィスト賞を受賞しデビュー。戦記2千冊を読み込み、リアリティーとミステリーの要素を併せ持つ戦争小説が評価され、17年の「いくさの底」で毎日出版文化賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。8~10月に西日本新聞で随筆「ビルマ戦記を追う」を連載した。

 月足さんは、いけばな草月流の師範で、子ども向けの華道教室や生涯学習支援に取り組み、会員制交流サイト(SNS)で作品を積極的に発表している。

 中川さんは、かな書道で全国展、九州展に多数の入賞、入選歴があり、近年はチャリティー展や書道パフォーマンスなど新たな活動に意欲的に取り組む。

 渉さんは大阪のバレエ団に22年間所属し、多くの作品に出演。16年に久留米市に拠点を移してからはフジタバレエ研究所で指導し、全国のステージにも立つ。

 中村さんは1976年、アマチュア劇団「鍋風呂」を久留米市で旗揚げし、役者、演出家として活躍。09年から市民劇団「ほとめき倶楽部」で講師を務める。客演も数多くこなし、筑後地区の舞台芸術・演劇を長くリードする。

 芸術奨励賞は73年創設。地域の文化芸術の発展に貢献し、将来活躍が期待される個人・団体を顕彰しており、昨年度までに8団体、171人が受賞した。 (山口新太郎)

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