カボチャ「戀するマロン」実るかな スイーツ並みの甘さ 長崎・波佐見の農家4人栽培

西日本新聞 夕刊 平山 成美

 長崎県波佐見町の男性農家たちが、スイーツ並みに甘いカボチャの栽培に挑んでいる。品種名は「戀(こい)するマロン」。つるが最大で1日70~80センチも伸びるなど成長のスピードは速いが、栄養を集中させて甘くて大きい実にする地道な作業が続いている。11月初旬には、重さ2キロ、糖度18度のメロンのようなカボチャが収穫できる予定だ。

 栽培に奮闘するのは、いずれもカボチャ栽培は初めてという永田豊久さん(70)、福田勤さん(71)、前田勝喜さん(67)、井手秋則さん(60)。佐賀県伊万里市で同品種の栽培に取り組む知人の勧めで、今年初めてチャレンジした。

 種1粒から1、2個の実しか収穫できないなど手間はかかるが、それだけ高値が付く。プリンやアイスクリームなど、スイーツの材料として人気があるという。

 3月、4人は「戀するマロンの会」を結成し、町内4カ所で栽培している。畑には、真っすぐ伸びた2、3メートルのつるが整然と並ぶ。8月初旬に種をまき、約2週間後から毎朝、本づるの脇に生える芽を取り除く「芽かき」を行い、一本一本つるを持ち上げて直線に並ぶように手を加えてきた。直線にすることで隣同士のつるが互いの実を傷つけず、管理しやすくなるという。

 実が2、3個つくと、成長を抑えるために最先端の芽を摘む「摘芯(てきしん)」も行う。しばらくすると、1、2個の実が自然と落ちる。来年以降も栽培を続けるために、手作業の授粉も行う。ミツバチによる受粉では、他品種の花粉が交じる可能性があるからだ。

 波佐見町や周辺では、付加価値のある農産物を栽培しようと、法人化を視野に入れた動きも盛んだ。井手さんは「このカボチャが、価値の高い農産物を売り出していく流れのスタートになりそう」と期待を込める。 (平山成美)

長崎県の天気予報

PR

長崎 アクセスランキング

PR

注目のテーマ