ギラヴァンツ絶好調、昇格視野に J3首位を奪還

西日本新聞 北九州版 岩佐 遼介

 サッカーJ3リーグが終盤戦に差し掛かる中、ギラヴァンツ北九州の4年ぶりのJ2復帰に期待が高まっている。20日のアウェー戦勝利で、6月以来の首位の座を奪取。リーグ最下位に沈んだ昨季から一変、昇格も視野に入るほど大きな飛躍を遂げたチームの戦いぶりを追った。

 両チーム無得点で迎えた20日のアスルクラロ沼津戦。後半36分、ゴール前に走り込んだMF高橋大悟選手(20)が豪快に蹴り込み、首位奪還を決めた。フル出場したMF藤原奏哉選手(24)は「新加入選手も活躍し、いつスタメンから外れるかわからない。首位には立ったが、気を引き締めないと」と慢心はない。

 8月、J1とJ2のチームから高橋選手を含めて3選手が加入。スタメン争いが一層激しくなった。MF椿直起選手(19)は加入後初出場でアシストを記録し、FW北川柊斗選手(24)は移籍後に4試合で5得点を挙げた。3選手の加入後、チームはクラブの連勝記録を5に更新した。

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 最下位に終わった昨季からの改革を掲げたチームは、選手を大幅に入れ替え、「昇格請負人」と評される小林伸二監督(59)を迎えて始動した。まず着手したのは体力強化だった。

 「アスリートの体ではなかった」。そう振り返るのは、フットサル日本代表U-20でコーチを務めた経験のある村岡誠フィジカルコーチ(49)。昨季より練習時間を大幅に増やし、筋トレや走り込みなどの比率を上げた。試合や練習での各選手の心拍数や移動速度、走行距離などを計測する胸のバンドも導入。個々の心拍数の限度まで、けがをしないぎりぎりの高負荷な練習を課した。

 結果的に基礎体力や筋量が向上し、昨季とは打って変わってけが人が大幅に減少。豊富な運動量による素早い攻守の切り替えが機能し、チームはここまでリーグ最少の23失点の堅守を誇るまでに成長した。

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 昇格できるのは上位2チーム。ロアッソ熊本、ザスパクサツ群馬、藤枝MYFCなど、上位との直接対決が最終盤にかけて控えており、昇格への道のりは決して平たんではない。

 5連勝を決めてホームに凱旋(がいせん)した6日のセレッソ大阪U-23戦では、大卒1年目など若手を多く抱えるチームの未熟さが露呈した。序盤から圧倒するも得点できないまま、後半にカウンターから失点。直後にミドルシュートで試合を決定づける追加点を許して敗戦した。MF川上竜選手(25)は「1失点目から心の切り替えが遅れた」と振り返る。小林監督は「プレッシャーが掛かる試合で結果を出さないと弱い」と指摘する。

 シーズンは残り7節。プレッシャーはますます強まる。上位6チーム入りを目標に始動したチームは、目標を昇格に置き換え、挑戦を続けている。 (岩佐遼介)

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27日ホームで横浜戦 女性にバンダナ配布

 ギラヴァンツ北九州は27日、小倉北区のミクニワールドスタジアム北九州で、リーグ3連勝を懸け、16位のYSCC横浜と対戦する。午後2時キックオフ。

 「レディースデー」と銘打ち、リリー・フランキーさん=北九州市出身=の絵本作品「おでんくん」のキャラクターをあしらったオリジナルバンダナ4000枚を、女性来場者に無料配布する(先着順)。女性はゴール裏などの「Bホーム自由席」(当日大人2000円)で、大人500円、小中校生100円で観戦できる。

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