電動キックボード普及狙う 福岡市のベンチャー、11月から九大で実証実験

西日本新聞 ふくおか都市圏版 坂本 公司

 シェア(共有)型電動キックボードのサービス展開を目指すベンチャー企業「モビーライド」(福岡市)は、11月から福岡市西区の九州大伊都キャンパスで電動キックボードサービスの実証実験を始める。来年3月まで学生や教職員に乗ってもらい、将来的に公道でサービスを始めるための課題などを洗い出す。

 電動キックボードは地面を一蹴りして乗った後、手元のアクセルで速度を調節して動かす。速度は20~25キロ程度。今回の実験では最高15キロに設定する。

 日本では原動機付き自転車とみなされるため、そのままでは公道を走れず、ナンバープレート取り付けや運転免許が必要。米国など海外では便利な移動手段として浸透し始めており、サンフランシスコやパリではレンタルサービスが事業化されている。同社は日本の公道でも乗れるようにするため、市と連携して規制緩和を政府に求める方針だ。

 今回の実証実験は、そのためのデータ収集の機会という位置付け。キャンパス内は自動車や歩行者も通り、公道に近い環境なのも実験場所にふさわしいと判断した。車体トラブルの発生状況や走行距離、稼働率などの情報を集めるほか、利用者アンケートで快適性や便利さを尋ねる。新技術の実証実験を後押しして規制緩和につなげることを目的とする、政府の「規制のサンドボックス制度」の認定も受けた。

 実験期間中はキャンパス内に分散した駐車ポートに最大50~60台のキックボードを配備。学生らは無料通信アプリ「LINE(ライン)」を活用し、スマートフォンで借りたり返したりする手続きを完結できる。

 市役所で24日に記者会見した同社の日向諒社長は「まずは福岡市内でのサービス展開を実現したい」と話した。 (坂本公司)

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