「糸島カキ」季節到来 快適“常設小屋”お目見え

西日本新聞 ふくおか版 竹森 太一

 糸島市の冬の風物詩となっているカキ小屋の多くが、26日に今季の営業を始める。同市産のカキは「糸島カキ」として今年5月、特許庁の「地域団体商標」に登録された。糸島漁協は統一ブランドとしてPRに力を入れ、昨季の53万3千人を超える来場(販売所を含む)を期待している。

 同市内では今季、4地域で25のカキ小屋が営業予定。糸島漁協は、このうち岐志漁港(同市志摩岐志)で鉄骨平屋の常設カキ小屋(約196平方メートル)を9棟整備。従来の農業用ハウスのような仮設施設に代わるもので、衛生管理を徹底し、快適に利用できるようにした。1棟に130人前後を収容可能で、それぞれの棟でカキ小屋が開業する。

 整備には農林水産省の交付金を活用し、総事業費は約2億5千万円。漁協が約1億4200万円を負担。カキ小屋を営業する漁業者側は年間約150万円で利用する形となっている。

 25日には現地で完成祝賀会があり、仲西利弘組合長は「漁港が地域の観光資源に変わった。カキ小屋が冬場の水産業を支える核として発展してきた」と強調した。関係者や地域住民を招いた試食会もあり、近くの主婦吉田カズヨさん(66)は「地元のカキが今季も一番おいしい」と笑顔を見せた。

 糸島では1988年に加布里漁港で養殖が始まり、20年ほど前からカキ小屋が観光スポットとして注目されている。営業は来年4月ごろまで。問い合わせは市観光協会=092(322)2098。 (竹森太一)

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