閣僚更迭続々、痛手最小限に 安倍政権 不祥事や失言…「居座る」例外も

西日本新聞 総合面 一ノ宮 史成

 第2次安倍政権発足以降、辞任した閣僚は菅原一秀氏で9人となった。副大臣を含めこれまでの辞任劇を振り返ると、政権へのダメージを最小限に抑える危機管理の観点から、首相官邸が早期に更迭したケースが目立つ。一方、失言や不祥事が続いても閣僚にとどまり続ける例外もある。

 直近で更迭されたのは、今年4月の桜田義孝元五輪相=衆院千葉8区=だ。もともと国会答弁の不安定さを指摘されていたが、東日本大震災の被災地を地盤とする自民議員のパーティーで、この議員を「復興以上に大事だ」と失言。即日辞任した。

 東日本大震災に関しては「まだ、東北で良かった」と発言した今村雅弘元復興相=比例九州=も、その日のうちに更迭が決まった。

 北九州市で今年4月、下関北九州道路を巡る「忖度(そんたく)発言」を行った塚田一郎元国土交通副大臣は、4日後に辞任。官邸サイドが、投票日が迫っていた統一地方選や夏の参院選への影響を考慮した処置で、塚田氏は3選を目指した参院選であえなく落選した。辞任したある閣僚経験者は「切られるときは早い。それが安倍政権の危機管理」と肩をすぼめる。

 例外は、麻生太郎副総理兼財務相。財務省による学校法人「森友学園」を巡る決裁文書改ざんや事務次官によるセクハラ、自身の失言で批判を浴びても、一貫して閣僚を続けている。「屋台骨」として安倍晋三首相を支えてきただけに、数々の問題は不問になっている。 (一ノ宮史成)

PR

PR

注目のテーマ