商業活動、小倉商生が実践 仕入れ、運営、決算…車も販売 売り上げ目標1000万円

西日本新聞 北九州版 東 祐一郎

 小倉商業高校(小倉南区)の全校生徒が、自らのアイデアを生かして店舗を運営する文化祭「倉商マーケット」が26日始まり、多くの来場者でにぎわった。商業活動を実体験で学ぶ目的で、生徒が仕入れ、店舗の運営、決算までを全て担当。売り上げ目標は2日間で1千万円で、唐揚げや魚といった食品から、車まで多種多様の商品が会場で販売された。27日まで。

 「車買いませんか」。来場者から熱い視線が注がれていたのは、トヨタの人気車種2台で、家族連れに人気の「VOXY」と、スタイリッシュなデザインが特徴の「RAV4」だ。販売を担当する1人で、3年の川口梨乃さん(17)は「なかなか難しいですけど、絶対に売ります」と気合を入れていた。

 車種の選定は、生徒らが車販売の専門家と事前に相談。会場には例年家族連れが多く訪れることから、「スライドドア付きの大きな車は外せない」などと車種を決定した。昨年は4台も売れたといい、1台売れれば今年の売り上げ目標に一気に近づくため、生徒たちの表情は真剣そのものだ。

 同校によると、倉商マーケットは、年1回開催され、今年で34回目。年々来場者が増え、昨年の売り上げは2千万円を超えた。商業の成り立ちを学べる体験型の授業の一つで、夏頃からどういった店にするかを生徒が考え、仕入れ先との交渉や、価格設定など多岐にわたる課題をクリアしていく必要があるという。

 会場には、約40近い店舗が所狭しと並び、生徒の元気な掛け声が響く。総菜販売を手掛けた店では、12種類の商品が並び、オリジナルの手巻きずしも販売。店長を務める2年の広瀬優香さん(17)は「仕入れも飛び込みで業者に行って交渉した。利益の出る値段の付け方など、本当に勉強になった」と強調していた。

 今年は初めて他校の生徒も参加。高知県立安芸桜ケ丘高校の生徒4人は、同県の特産品であるカツオのたたきなどを販売。同校2年の小松美音さん(16)は「店舗のレイアウトなど、本当に勉強になる。また来年も参加して交流を続けていきたい」と笑顔で話した。 (東祐一郎)

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