イタリア中部を3年前に襲った地震後の映像で驚いたことがある

西日本新聞 社会面 中野 剛史

 イタリア中部を3年前に襲った地震後の映像で驚いたことがある。避難所に設置されたテント群の光景だ。72時間以内に家族ごとに支給され、プライベート空間を保ちながら避難生活を送ってもらうという。国際赤十字などが制定した災害避難者の最低生活基準を守る姿勢を感じた。「我慢が当たり前」ではない。

 熊本県が、市町村向けの避難所運営マニュアルに、九州で初めて性的少数者(LGBT)への配慮を盛り込む検討を始めた。ヤフーに配信された記事にはさまざまなコメントが寄せられた。肯定的な意見もあれば、「非常事態に素早く全ての人に配慮するのは難しい」と疑問視する声も。

 LGBTへの配慮は、当事者のためだけでなく、多様な個性を持つ人が、被災前の生活により近いレベルで緊急事態をしのぐための挑戦の一つだ。気候変動の中で高まる災害リスク。だからこそ、避難生活の質を高める準備を怠ってはならない。(中野剛史)

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