【ポイソ!釜山】朝鮮出兵の歴史伝える順天倭城跡 3カ月で築城、堅固な守り

西日本新聞 国際面

 韓国南部には豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に、日本の大名らが築いた倭城跡が約30カ所残っている。韓国釜山市から西へ約140キロに位置する順天市には「順天(スンチョン)倭城跡」がある。韓国南西部の全羅道で唯一の倭城跡だ。

 1597年、わずか約3カ月の短期間で築城され、キリシタン大名で肥後国(現在の熊本県)南部を治めた小西行長が拠点としたという。釜山博物館の羅東旭(ナドンウク)学芸研究官は、人工的に切り出された石と自然石とが混在する石垣から「当時戦況が緊迫し、築城を急いでいたことが分かる」と話す。とはいえ三方を海に囲まれ、残る一方も堀を築いて海水を引き込んだ城は堅固で、明と朝鮮王朝の連合軍の猛攻を阻んだと伝わる。

 周辺は遊歩道が整備され、修復された石垣や天守閣の礎石が残る天守台を見学しながら、日韓の歴史の一端に触れることができる。

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