「ありがとう、大肥橋」 お別れ会に50人

西日本新聞 大分・日田玖珠版 杉野 斗志彦

 年内に撤去が始まる日田市夜明の石橋「大肥橋」のお別れ会が27日、現地であり、住民ら約50人が長く親しんだ石橋を渡って別れを惜しんだ。

 夜明史談会の森山雅弘代表によると、大肥橋は筑後川本流に注ぐ大肥川に架かり、長さ27・6メートル、幅4・6メートル。1899(明治32)年に造られ、数々の水害でも破損することなく、住民の生活を支えてきた。

 だが2017年の九州豪雨では、周辺の浸水被害の一因にもなったため、県が河川改良工事に伴い撤去を決定。移設や保存を求める住民や歴史愛好家らに配慮し、隣接地(約300平方メートル)に橋の石材を使った長さ約14メートルのモニュメントを置いた広場を整備することにした。橋の撤去は12月に始まり、20年度内には広場が整備される見通し。

 お別れ会では、森山代表らが橋の歴史を解説し、参加者に記念カードを配った。地元の夜明中町の池田正広自治会長は「撤去は残念だが、住民が被害に遭わないための苦渋の決断でした」。70代の女性は「昔は狭いこの橋を車も通り、どきどきしながら渡っていた。懐かしい思い出」と感慨深げだ。森山代表は「広場で石橋の一部を見て触って、地域を支えたこの橋に思いをはせてもらえれば」と話していた。(杉野斗志彦)

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