来春の定演へ始動 宮若の劇団「レインボーカンパニー」 心を一つに新作挑戦

西日本新聞 筑豊版 安部 裕視

 宮若市の市民らが集う「劇団 宮若レインボーカンパニー」が来年3月の定期公演に向けて動きだした。2007年から続く定期公演は14回目。小学生から社会人までの30人の劇団員や保護者、スタッフらが「ワンチーム」となり、オリジナルのミュージカルを作り上げようと、稽古と準備を重ねている。

 公演する新作は「世界でいちばん幸せなレッスン」(演出・小島美紀、脚本・三浦としまる)。村の教会の裏庭に立ち、馬小屋を改造した「めぐみの家」で暮らす、親のいない子どもたちの物語だ。村人の手伝いをして食べ物やお金をもらいながら、両親が迎えに来て、今の生活から抜け出すことを夢見ている…。劇はそんなシーンで始まる。

 配役が決まり、毎週土曜日夜に市内の稽古場に集まって歌にダンスと、熱がこもる。役者をしながら、小中学生らのサポート役でもある社会人の存在が劇団の強みだ。その一人で創設当初からの団員、毛利花那さん(23)は「小さい子たちの成長を見ながら、一緒に一つの作品をつくっていくのが楽しい」と話す。

 劇団は、06年6月に宮田町と若宮町の合併による新市誕生を記念して開催された市民によるミュージカルを契機に発足。スタッフや出演者らが中心となり、07年4月に第1回公演を果たして以降、毎年新たなミュージカルを披露してきた。

 毛利さんは歯科衛生士。双子の姉で看護師の綾那さん(23)や会社員の田村唯さん(23)も、仕事との両立を図りながら後輩を世話し、自身のステージを目指す。「稽古場を楽しく、明るく。指導者や保護者と子どもたちをつなぐのが私たち」と田村さん。この稽古中から新たにノートによる対話を取り入れ、小中学生らの役への理解や役作りなども手助けしている。

 綾那さんは「劇団は心のふるさと。ここでやれる限りやり続け、みんながいつでも帰ってこられる場所にしたい」と思いを込める。

創設時からのスタッフ神谷美晴さん(64)は「これからの劇団を背負って立つ頼もしい存在」と3人の成長を喜ぶ。定期公演に向けて保護者が小道具や衣装を製作し、本番では裏方にも回る。一人一人が手作りするように新作を作り上げていく。 (安部裕視)

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 定期公演に向けた劇団の動きを随時お伝えします。

 ◇劇団 宮若レインボーカンパニー第14回定期公演 2020年3月29日、宮若市宮田の宮田文化センター。午前11時と午後3時からの2回公演。入場料500円。同劇団の永尾睦代表=090(3326)5784。

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