久留米絣とビームスがコラボ 女性用、来年販売へ 販路拡大、県支援

西日本新聞 一面 大坪 拓也

 自社や他社のブランド服などを販売する大手セレクトショップ「ビームス」(東京)が福岡県の支援を受け、県内の伝統工芸品の一つ「久留米絣(かすり)」を使った商品開発に取り組んでいる。デザイン性や通気性の良さを生かした女性用の春夏向け洋服や小物を想定していて、来年の発売を目指す。若者を中心に人気が高い同社の企画力や広い販売網を武器に、久留米絣をファッションに敏感な層にアピールするとともに、首都圏での知名度アップも狙う。

 久留米絣は藍染めの生地にあしらった幾何学模様などが特徴の綿織物で、その技法は国重要無形文化財に指定されている。最近は現代風にアレンジしたもんぺが人気を呼んでいる。ビームスは綿素材で着心地が良く、普段着に向いている特性に着目した。

 商品開発は、福岡県産の伝統工芸品の販路拡大を促す県の事業。ビームスは昨年、「博多織」のバッグや財布を手掛けていて、当時タッグを組んだ広告代理店を窓口に事業の委託先に選んだ。

 ビームスは複数の織元と交渉し、素材の生地を選定。最終的に契約した織元から生地を仕入れるだけでなく、織元の意見も参考に商品を作り上げる。東京・代官山や福岡のビームス店舗、久留米地域地場産業振興センター(同県久留米市)などで一般販売する予定。

 久留米絣協同組合事務局長の中村文茂さん(65)は「旧来の発想にはない先進的なデザインによって、若い人の需要の掘り起こしにつながればいい」と期待している。県の事業は、久留米絣以外の工芸品でも商品開発を進めており、総事業費は約550万円。 (大坪拓也)

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