【ひと】在福岡米国領事館首席領事 ジョン・テイラーさん

西日本新聞 総合面 久永 健志

 日米の友好関係をさらに強くするため、何か自分にできることはないか-。8月に着任して以来、ずっと考え続けている。そして心に浮かんだアイデアを自ら実行する「行動する外交官」だ。

 領事館に隣接する福岡市の大濠公園では、親子連れたちと気軽に言葉を交わす。気が向けば屋台ののれんをくぐり、隣の人に言葉を掛ける。いま計画しているのは、市民との映画観賞。官舎に一般市民十数人を招き、一緒に米国映画を見て感想を語り合うつもりでいる。「一般市民の考えを知りたいし、多くの人に米国を知ってほしいから」。交流のアイデアは尽きない。

 市民との交流に力を入れる行動する外交官には、忘れがたい思い出がある。広報文化交流担当領事だった札幌総領事館時代の2011年、所管する東北地方で東日本大震災が発生。同僚たちと避難所に駆け付け、自らギターを演奏したり、米国の伝統菓子を作って提供したりする文化イベントを何度か開いた。「被災者たちの喜ぶ姿に心を強く揺さぶられた」

 日本との30年以上にわたる関わりの中で身に付けた流ちょうな日本語。人と向き合うとき、いつも気さくに、そして誠実に話をする。福岡に早くも溶け込み「福岡で一番おいしいラーメン店を探しています」と笑う。プロ野球福岡ソフトバンクホークスの来年の日本シリーズ4連覇を早くも期待している。

 福岡では来年結婚30年を迎える日本人の妻美帆さん、高校1年の娘マヤさんとの3人暮らし。残る3人の子どもは米国に居る。今年生まれた孫とクリスマスに再会できるのを楽しみにしている。52歳。 (久永健志、写真・宮下雅太郎)

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