旧5町の歌完成 子どもたちとレゲエ音楽家が合作 高島、伊王島、香焼、三和、野母崎

西日本新聞 長崎・佐世保版 華山 哲幸

 14年前に「平成の大合併」によって長崎市の一部となった南部の旧5町(高島、伊王島、香焼、三和、野母崎)をPRするテーマソングが、レゲエミュージシャンと地元の子どもたちによって制作された。旧5町は市内でも人口減少と高齢化が顕著に進行するが、若い世代から見た「地域の宝物」を歌詞にちりばめることで、魅力を再発見してほしいとの願いが込められている。

 曲作りに携わったSing J Roy(シング・ジェイ・ロイ)さん(45)は福井市を拠点に音楽活動する傍ら、全国の学校で地域の歌づくりの特別授業を行う。2015年、旧町の一つで、長崎市の離島・高島在住の音楽グループ「RAINBOW MUSIC」が島に招き、市立高島中でも授業を行ったことが制作のきっかけとなった。

 「地域の宝物は何か」。Royさんがそう問いかけると、高島中の生徒たちは自分なりに考えた古里の魅力を口にした。海に囲まれた風光明媚(ふうこうめいび)な景色、島名産のトマト、炭鉱があった歴史-。何度も会話を繰り返しながら即興で歌詞を紡ぎ、最後はRoyさんがその場でレゲエ調のメロディーに乗せた。

 「かつては石炭掘っていた レアものその名も黒ダイヤ」「歴史の詰まったこの島に 来た人全てに『おもてなし』」

 完成した高島町の歌のタイトルは「タカシマタカラジマ」。炭鉱で栄え、日本の近代化を支え、豊かな自然に囲まれた島への尊敬の念があふれる曲となった。活動は広がり、18年には伊王島町の「イノリジマ」、今年に入って香焼町の「コウヤギノウタ」、野母崎町の「野母崎SKA」、三和町の「SUN SUN SANWA」が出来上がった。制作に携わった「RAINBOW MUSIC」のリーダー、NiNi(ニーニ)さん(39)は「5町の魅力を発信するガイドの役割を果たしてほしい」と期待を込めた。

 今月20日、長崎市南部にある高浜海水浴場で開かれた音楽イベントで、5曲全てが一緒にお披露目された際、約200人の観客からは大きな拍手が上がった。Royさんは「完成して終わりではなく、5年後、10年後にも歌い継がれてほしい」と語った。

 愛唱歌は「五歌町 ザ☆ベスト」のタイトルでCD化され、南部の飲食店などで販売している。問い合わせは長崎南商工会=095(892)0078。(華山哲幸)

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