リハビリ支援ロボ導入 症状に合わせ、無理なく歩行 田川新生病院

西日本新聞 筑豊版 福田 直正

 田川新生病院(田川市)は、脳梗塞による半身まひなどのリハビリ支援を目的としたロボット「ウェルウォーク」を導入した。トヨタ自動車(愛知県豊田市)と藤田医科大(同豊明市)が共同開発し、全国で約80病院が導入。筑豊地区では初となる。患者に合わせた難易度の調整や歩行状態のフィードバック機能などを備え、より安全に、早い段階での歩行訓練ができるようになるという。

 ハーネスと呼ばれる安全ベルトを腰に装着し、転倒を予防した上で、まひしている足に機械の「ロボット脚」を装着する。患者はベルトコンベヤー状の踏み台を歩き、スタッフは患者の後ろで患者を支え、歩行姿勢について助言する。

 患者の前方の画面には、カメラで捉えた歩く様子がリアルタイムに映し出され、患者は画面を見ながら訓練を受けられる。

 ロボット脚の足底には荷重センサーがあり、足が地面から離れようとすると、ひざのモーターと連動し、その足を曲げるよう補助する。モーターの力の強さは患者の状態によって調整でき、足に全く力が入らない患者から、自力で立てる患者まで、幅広く歩行訓練ができる。

 現状の手すりを用いたリハビリでは、患者の体を支え、足を動かす作業を、スタッフ2、3人で行っているため、スタッフへの負担が大きく、歩行訓練1回あたり、患者が歩くのは約10メートルが限界だった。ウェルウォークを使った場合、ロボット脚などで補助を行うため、100メートル以上歩くことが可能になる。無理なく長距離を歩行し、早い時期から訓練を始めることで、早期退院が期待されるという。

 ウェルウォークは、国などが主催し、将来の市場創出への貢献度や、期待度が高いと考えられるロボットなどを表彰する昨年度の「ロボット大賞」の厚生労働大臣賞に選ばれた。

 田川新生病院はリハビリに力を入れており、「患者のために有効」と、ウェルウォークをレンタルし、今月から、実際に使用している。光永吉宏院長は「歩くための負荷を安全に患者にかけられるようになる。患者が早く家に帰るために役立てていきたい」と話した。 (福田直正)

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