久留米井筒屋銀井会が総会 閉店から10年、続く交流

西日本新聞 筑後版 片岡 寛

 2009年に閉店した久留米井筒屋のOBや在籍経験者が毎年、久留米市に集まって親睦を深めている。会の名は「久留米井筒屋銀井(ぎんせい)会」。閉店から10年たった今年も26日に85人が集い、久留米の街とともに歩んだ老舗百貨店の思い出話に花を咲かせた。

 銀井会は1988年に発足。当初は久留米井筒屋の総務部が運営していたが、閉店後は自主運営となり、毎年10月の総会やゴルフコンペなどで会員同士の親睦を深めている。現在の会員は50~80代の約260人で、久留米井筒屋の前身の旭屋を経験した人や、北九州市で営業する井筒屋の現役社員もいる。

 久留米市城南町のブリヂストンクラブで開かれたこの日の総会と懇親会には、久留米市を中心に北九州市からの参加者も。思い出話や近況報告で盛り上がっていた。中には「催事で5千万円の絵が売れたことがあった」「中心商店街を歩くと肩がぶつかるほど人通りが多かった」など、にぎやかで景気がよかった頃の話を懐かしそうに話す人もいた。

 西日本新聞は、久留米井筒屋の社内報「いずみ」の創刊号から廃刊まですべてをデータ保存しているOBがいるとの記事を9月17日付で掲載、その内容を詳しく伝えた。総会では当日の新聞も配られた。銀井会の木村三宏会長(75)によると、報道をきっかけに久留米市立中央図書館から、社内報の電子データの複写、寄贈を依頼する文書が届いた。文書には「久留米井筒屋は久留米・筑後地区の人々の生活・経済・文化に大きな影響を与えてきた」などとあり、将来的にインターネット上に開設する電子図書館の収蔵資料にしたいと書かれていたという。

 木村さんは「当時の文化、教育の中で百貨店が果たした役割は大きかった。寄贈について前向きに考えたい」と話した。 (片岡寛)

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