熱気球「次の世代へ」奔走 佐賀市・相浦さん 第40回佐賀フェスタ 31日開幕

西日本新聞 社会面 穴井 友梨

 佐賀市で31日に開幕する「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」。今年で40回となる大会に、長年ボランティアスタッフのチーフとして関わってきた女性がいる。同市の佐賀女子短大教授、相浦雅子さん(60)。スタッフと選手の橋渡し役として20年以上奔走し、「次の世代と一緒に50回、60回を見てみたい」と大会の未来を見据える。

 気球との出合いは1989年。教え子がボランティアで参加したため大会を見に行き、気球の一斉離陸に心を奪われた。「植物が芽吹くように、どんどん気球が空に上がって、ただただ『すてき』と思いました」。大会中は毎年、気球を見て出勤するのが日課になり、やがて競技チームに入るほど魅了された。

 大会では九州内外から数百人のボランティアが集まり、気球の立ち上げや回収、運搬などに当たる。相浦さんは、短大の同僚の誘いをきっかけに97年から関わっている。翌年にはいきなり、取りまとめ役のチーフに就任。前任のチーフだった同僚が辞めたためで、「いまだにだまされたと思っています」と笑う。

 ボランティアという概念が今ほど一般的ではなかった時代。宿舎が相部屋など待遇に不満を訴えるスタッフの苦情を1時間以上聞いたり、ボランティアを軽んじる外国人チームに対処したり…。チーフとしてさまざまな経験を積んだ。

 自身には報酬のないボランティアだ。それでも続けてきた原動力は、参加したスタッフの笑顔だったという。大会を終え、充実感いっぱいに「来年も来ます」と帰って行く人、仲良くなったパイロットの母国へ遊びに行き、交流を続けている人…。

 「身を粉にして働いたスタッフが、逆に『ありがとう』と言ってくれる。その爽やかな笑顔を見ていると、来年もまたお迎えしたい気持ちになるんです」

 ここ数年はチーフを若手に任せている。一歩引いた立場となり、受付でスタッフにマニュアルやIDカードなどを手渡す業務などをこなしている。「これからも長く大会が続けられるよう努力をしたい」 (穴井友梨)

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