益城町で「お法使祭」 熊本地震からの復興祈り 恒例「みこし投げ」は封印

西日本新聞 熊本版 古川 努

 ご神体「オホシサン」が、益城町寺中の津森神宮(甲斐喜三男宮司)周辺の同町、菊陽町、西原村の3自治体12地区の「御仮屋」を1年ごとにみこしに乗せられて“引っ越し”する県重要無形民俗文化財「お法使(ほし)祭」が30日、同町の平田地区と田原地区であった。

 600年続く伝統行事。2016年の熊本地震の影響で昨年は規模を縮小して平田地区内で実施し、今年は例年の規模に復活した。ただし、熊本地震からの復興途上でもあり、恒例の「みこし投げ」は封印した。

 「本当はみこしを投げたくてうずうずした」。平田地区の村上洋助さん(53)は「でも、みんなの費用負担を考えるとできない」と少し悔しそうに話した。みこしを壊した地区が修理費用を負担するのが習わし。「周りは地震でほとんど全半壊。みこしを次につなぐことができてホッとしている」と話した。

 引き渡しを受けた田原地区では、約300キロのみこしを担いだ男衆が、華やかな衣装の子どもや女性たちとともに練り歩き、ご神体を御仮屋に遷座。秋の風物詩の復活は地域ににぎわいをもたらしていた。大役を終えた平田地区の若手は「次の当番では必ずみこしを投げる」。復興への決意を語った。(古川努)

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