半世紀で日本百名山踏破 日田市の梶原さん 支えた妻に感謝

西日本新聞 大分・日田玖珠版 笠原 和香子

 日田市朝日ケ丘の梶原春高さん(73)が10月17日、茨城県の筑波山(877メートル)に登頂し、日本百名山を踏破した。定年退職を機に掲げた挑戦を支えたのは、登山費用をやりくりし、いつも快く送り出してくれた妻ツユ子さん(71)だった。梶原さんは、筑波山山頂で自分のことのように喜んでくれたツユ子さんに感謝の気持ちを込めてほほ笑みかけた。

 梶原さんは地元の日田林工高を卒業し、熊本営林局(現九州森林管理局)に就職した。当時の趣味は釣りで、休日は専ら海に出掛けていた。23歳の時に、同僚と宮崎県と大分県の県境にそびえる祖母山(標高1756メートル)に登ったのが百名山の第一歩で、本格的に山に登るようになったのは50歳のころ。障害者の山登りにボランティア参加していたツユ子さんに誘われたのがきっかけだった。

 60歳までに百名山のうち20座に登頂。定年退職を機に「百名山踏破」を目標に掲げた。以来毎日ウオーキングを続け、近年は登るペースを速め、昨年は最多の11座に登頂した。

 「どんな山も、汗をかいて登らないと頂上にはたどり着けない」と梶原さん。整備された登山道だけでなく、川を渡り、岩場をよじ登ることもある。山の空気は下界と違い、苦労して頂に立った時に浴びる風はかいた汗をすがすがしさに変えてくれた。

 効率的で、安全に登山ができるツアーに参加することが多かった。費用は度々10万円を超え、その都度ツユ子さんが工面した。山の魅力にとりつかれたが、梶原さんは「ここまで続けて来られたのは妻がいたから」という。

 次なる目標は、日本百名山と並行して登ってきた九州百名山の踏破。残る20座のうち10座ほどはツユ子さんと登る予定だ。あれこれ会話をしながら、紅葉やひっそりと咲く花に癒やされる登山道を夫婦で歩くのを楽しみにしている。(笠原和香子)

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