バス・電車無料、利用者2.5倍 サクラマチ開業日、九州産交調べ

西日本新聞 熊本版 古川 努

 九州産業交通ホールディングス(HD)は31日、熊本市中心部の大型商業施設「サクラマチ クマモト」が開業した9月14日に実施した県内のバス・電車の「無料の日」の利用実績を公表した。交通機関の利用者数は開業日の前週に比べて約2・5倍に増え、バス路線によっては3~4倍に達した。同HDは「市中心部の渋滞緩和に一定の手応えがあった」としている。

 調査は同HDなどでつくる「サクラマチ・データ・プロジェクト」が実施。「無料の日」は、県内のバス5社と熊本市電、熊本電鉄を無料運行することで、普段はバスや電車を使わない人に利便性を知ってもらい、市街地へのマイカー乗り入れ減少と渋滞緩和につなげる狙いで行った。

 調査結果によると、開業前週の9月7日に9万7429人だったバス・電車利用者数は、同14日には24万7534人に劇的に増加。翌週の同21日には10万5545人に戻った。ほとんどのバス路線で利用者数が前週よりも倍以上に増え、川尻・松橋方面と田崎・野口方面は4倍、天草や山鹿、人吉方面の中長距離路線も3倍を超えた。

 14日には市街地で聞き取り調査も行い、有効回答数724人のうち、バスは423人(約58%)、電車は81人(約11%)が無料で利用。計504人中、7割近い331人が「運賃が無料だから」との理由だった。

 普段から車の通行量が多い熊本市中央区の国道3号浄行寺-世安間では、渋滞の長さが9日の最大3・11キロから14日は同1・84キロに縮まったというデータもあり、同HDは「効果が数字で表れた」とみる。

 「無料」という特殊な条件下のデータを、市中心部の渋滞緩和とにぎわい創出、回遊性向上に結び付けられるのか。同プロジェクトは11月20日にさらに詳しい分析結果を公表する予定。(古川努)

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