大牟田市が夜間中学 21年度にも、外国人労働者見据え

西日本新聞 社会面 吉田 賢治

 福岡県大牟田市教育委員会は1日、夜間中学を早ければ2021年度にも設置する方針を明らかにした。文部科学省によると、公立夜間中学は現在、東京や広島など9都府県に33校あるが、九州には退職教師らがボランティアで指導する自主夜間中学しかない。実現すれば、九州初の公立夜間中学になる可能性がある。同市教委は、市内在住の外国人労働者などのニーズが高まっているとし「年齢や国籍を問わず、学び直しなどの多様な学習機会を提供したい」としている。

 夜間中学は、戦後の混乱期に義務教育を修了できなかった人のために全国で設けられた。週5日、昼間と同様の授業が夜間にあり、全課程を修了すれば中学卒業となる。時代を経るにつれ閉校が相次いだが、近年は外国人労働者の就学機会の確保としての役割が大きくなり、文科省は「各都道府県に少なくとも1校の設置」を推進。新設する動きが全国で広がっている。

 大牟田市教委によると、近年は市内の製造業などでベトナム人など外国人の就労が増え、日本語など基礎的学力を養いたい外国人を雇う企業などから、夜間中学の設置要望が上がっているという。

 県教委と協議を進めており、市中心部で交通の便が良い松原中への設置を目指す。20年度には試行的な授業の実施を検討。将来的には生活圏が同じ熊本県荒尾市を含め、近隣自治体からの生徒受け入れも視野に入れているとしている。 (吉田賢治)

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