多良海道 歴史の道に 諫早―太良、文化庁が選定

西日本新聞 長崎・佐世保版 野村 大輔

 江戸時代に長崎と小倉を結んだ長崎街道のうち、諫早市-佐賀県太良町間の「多良通(たらみち)(多良海道)」が、文化庁の「歴史の道百選」に追加選定された。長崎街道については、県内では市街地から東へ抜ける日見峠(長崎市)、諫早から大村へ向かう日野峠一帯(諫早市、大村市)などが選ばれており、有明海側のルートの選定は初めて。

 歴史や文化面で由緒がある古道などを保存し、地域活性化につなげようと、文化庁は1996年に歴史の道を提唱。舶来の砂糖などが運ばれた長崎街道は当初から百選に入っている。

 多良海道は、佐賀藩が江戸初期に整備した諫早までの幹線で、有明海沿岸部、多良岳の東山麓を抜けて佐賀へ。海外との窓口だった長崎には多くの情報や物資が集まった。佐賀藩にとって、隣接する大村藩に入らず、領地と、天領の長崎を往来できる多良海道は重要なルートだったとされる。

 追加選定されたのは、諫早市高来町から佐賀県境付近の山茶花(さざんか)茶屋跡(同市小長井町)を経て矢答(やごたえ)峠(佐賀県太良町)に至る区間と、枝分かれした筋にある小川原浦地区(同市小長井町)。現地は土道や石積みなどが残り、当時の雰囲気を漂わせる。諫早市文化振興課の担当者は「周辺の史跡を含め、歴史を感じながら多良海道を歩いてほしい」と話している。(野村大輔)

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