ASEAN投融資 倍増 日本、首脳会議で支援表明

西日本新聞 国際面 川合 秀紀

 【バンコク川合秀紀】安倍晋三首相は4日、バンコク郊外で東南アジア諸国連合(ASEAN)との首脳会議を開き、域内の自然エネルギーや交通網などのインフラ開発支援について、国際協力機構(JICA)の投融資を現行規模から倍増させる用意があると表明した。巨大経済圏構想「一帯一路」に沿ってASEAN地域でインフラ開発支援を推進する中国に対抗する狙いもあるとみられる。

 首相が表明したのは「対ASEAN海外投融資イニシアチブ」。電力や運輸などのインフラ開発▽中小企業や女性向け▽太陽光などのグリーン投資-の3分野に支援を特化。途上国支援の円借款とは別枠で、JICAが民間企業とともに投融資を強化する。

 ASEANと日米中韓ロなど計18カ国による東アジア首脳会議も同日開かれ、中国と一部のASEAN加盟国が領有権を争う南シナ海問題について、域内の軍事拠点化を進める中国を念頭に、日本を含む複数の国が懸念を表明した。安倍首相は「一方的な現状変更の試みや他国への威圧に強く反対する」と述べた。

 首相は同会議で、北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射を「国連安全保障理事会決議の明白な違反」と強く非難。朝鮮半島の非核化へ安保理決議の完全な履行を求めた。拉致問題の早期解決に向けた協力も要請した。

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