「あなたは自分を利口だと思いますか」…

西日本新聞 オピニオン面

 「あなたは自分を利口だと思いますか」。ケンブリッジ大学で実際に出た入試問題(口頭試問)だという。この問題に正答しようとするのは難しい

▼「いいえ」と答えれば「名門大学で学ぶ資格なし」と判定されるかもしれず、「はい」と答えれば「自分で自分を利口と考えるほど愚かなやつ」と思われそうだ

▼世界最高水準の研究レベルを誇るケンブリッジ、オックスフォード両大学(いずれも英国)の変わった入試問題を集めた本「あなたは自分を利口だと思いますか?」(ジョン・ファーンドン著、河出書房新社)には、冒頭の問題以外にも数々の難問が紹介されている。「火星人に人間をどう説明しますか」「地面を地球の裏側まで掘って、その穴に飛び込んだらどうなりますか」。問題を読んでいくだけでも面白い

▼そこから伝わってくるのは、本物の知性を見極めようという両大学の真剣さだ。知識の詰め込みでもマニュアル頼りでもダメ。奇問に見えて、基礎的な知識の組み合わせで正解に到達できる問題もある

▼本紙「あなたの特命取材班」に寄せられた相談で、一部の小学校で算数の筆算の横線を定規で引くよう児童に指導し、手書きすると減点していることがわかった。驚くほどの形式主義だ

▼ケンブリッジの入試でこんな問題が出たら-。「筆算の横線を定規で引くことにどんな意味があると思いますか」。ある意味、超難問かもしれない。

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