入院付き添う親の食支援 NPOが缶詰無償提供 佐大病院小児病棟で月1回

西日本新聞 佐賀版 梅本 邦明

 入院する子どもに付き添う家族が栄養ある食事を取れるようにと、NPO法人キープ・ママ・スマイリング(東京)が5日、佐賀市の佐賀大医学部付属病院小児病棟で、一流シェフが監修した缶詰の無償提供を始めた。病児の看護に時間を取られる母親らは食事が簡素になって体調を崩しがちなため、栄養バランスの取れた缶詰で体調管理を支援する。月1回のペースで定期的に配布する。

 同法人理事長の光原ゆきさん(45)は自身の子どもが病気で入院したとき、看護で目が離せないため十分な食事を取れなかった。同じ境遇の保護者を支援しようと2014年11月に同法人を立ち上げ、都内の医療機関で弁当や食事を提供。全国に活動を広げるため、タンパク質やビタミンなどが豊富な缶詰を完成させた。資金はインターネット上の「クラウドファンディング」で寄付を募った。

 缶詰は「ニシンの野菜ソース煮」「豚肉のりんご煮」「大豆ミートのキーマカレー」「にんじんとオレンジの食べるスープ」の4種類。同病院小児病棟で患者や家族の世話をしているボランティアの杉岡吏加さん(50)が今年6月、缶詰の存在をインターネットで知った。病院側に働きかけて提供が決まった。

 入院中の長男諒君(5)に付き添う佐賀市の貞苅詩保さん(42)は缶詰を受け取り、「野菜がたくさん入っているからありがたい」と笑顔で話した。

 キープ・ママ・スマイリングは今後、配布先を他の医療機関にも広げ、20年春以降は企業や個人向けに販売を始める方針。光原理事長は「親が笑顔になれば子どもも元気になる。付き添い中の食事の質を少しでも向上させたい」と語った。運営資金を集めるため、賛助会員(1口3千円)への入会を受け付けている。問い合わせはメール=info@momsmile.jp(梅本邦明)

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