作兵衛画、命がけの発信 闘病の歌手・鈴木ナオミさん 英米でパネル展

西日本新聞 筑豊版 大塚 壮

 英・ロンドンを拠点に活動している田川市出身の歌手、鈴木ナオミさんが5日、二場公人市長を訪ね、英、米で行っている「山本作兵衛炭坑画展ワールドツアー」について報告した。

 来年の東京五輪・パラリンピックを機に日本文化を世界にアピールする「Bridge Together Project」(内閣官房認証)企画の一環で、鈴木さんは今年9月から英・ウェールズのビックピット国立石炭博物館で作兵衛の作品パネルなどの展示を開始。10月には在英国日本大使館でも始めた。

 鈴木さんによると、炭鉱があったウェールズには、作兵衛と同じような記録画を描く「炭坑絵描き師」と呼ばれる人がおり、今回の企画展ではその最後の一人といわれる93歳の男性が訪ねてきたという。

 企画展を通して、英国では「炭鉱があったから産業革命につながった」と元炭鉱労働者の家族が誇りに思っていることを実感したという鈴木さん。田川をはじめ筑豊の人々にも、この地に炭鉱があったことに誇りを持ってほしいと話した。

 鈴木さんは、重い肺の病気と闘っている。企画展の経費のうち、少なくない額を自己負担して始めた。あらためて世界に作兵衛の作品を発信していくことの意義をかみしめ、「命がけでやる」と話した。

 市役所1階ロビーでは、鈴木さんの活動を紹介するパネルを今月15日まで展示している。 (大塚壮)

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