石木ダム「災害が追い風」 長崎県課長が失言

西日本新聞 総合面 華山 哲幸 野村 大輔

 長崎県と同県佐世保市が同県川棚町で計画する石木ダム事業を巡り、町内で開かれた意見交換会で県河川課の浦瀬俊郎課長が近年続く豪雨などの自然災害を念頭に「(治水対策に向けた)追い風だと思っている。この機会を生かさなければならない」と発言していたことが分かった。反対派の住民らは5日、県に抗議し、浦瀬氏は記者会見して発言を撤回した。

 意見交換会は10月30日、ダム推進派の県議たちが呼び掛け、町内の公民館で非公開であった。発言は、浦瀬氏ら県担当者が佐世保市議や川棚町議を含む議員から、ダムの治水機能の説明を求められた際のものという。浦瀬氏は会見で「防災対策の必要性を理解してもらう趣旨だったが、誤解を生んだ」と述べた。

 事業では、18日に住民13世帯が暮らす宅地などが明け渡し期限を迎え、県の行政代執行が可能となる。この発言に対し、住民ら約40人が県庁で中村法道知事宛てに抗議文を提出した。

 浦瀬氏の会見に同席した県土木部の天野俊男次長は「(事業に)直接的な影響がないよう努めたい」と述べた。 (野村大輔、華山哲幸)

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