認知低下70代に1億円保険 ゆうちょ銀 家族抜き、取り消しも拒否 (2ページ目)

西日本新聞 一面 宮崎 拓朗

 契約の直前、姉は別の会社と契約していた生命保険や投資信託約1億円分を相次いで解約。その返還金を購入費に充てていた。

 投資信託を解約した地銀によると、姉はゆうちょ銀の男性行員と一緒に来店。行員は解約手続きに同席させてほしいとしつこく求めたが、地銀側は個人情報保護の観点から拒否した。

 「いつもと表情が違って『解約する』の一点張りだった。郵便局さんにだまされていたらいけないので『大丈夫ですか』と何回も確認してから解約を受け付けた」。当時対応した地銀の女性行員は、姉の様子を春田さんにこう証言した。

 春田さんは契約無効を求めているが、ゆうちょ銀は「お客さまの意向に沿っており、契約書類にもサインしてもらっている」と主張。契約時に家族の同席がなかった点については「何度もご家族に説明させてほしいと依頼したが、固辞された」と強調した。

 春田さんは「姉からは日ごろからいろいろな相談を受けており、家族の同席を断るはずがない」と憤り、姉も「為替なんか難しくて分からない。契約を取り消してほしい」と訴える。

 ゆうちょ銀は取材に対し「個別の取引に関する事項は、回答を差し控える」と答えた。 (宮崎拓朗)

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