男性脳が分かれば夫の見方が変わるかも? 話題のトリセツ第2弾!

西日本新聞

 40万部突破のベストセラーとなった『妻のトリセツ』待望の第2弾が刊行された。妻の理不尽な怒りや言動を“女性脳”の観点で分析した前著に続き、本書でも「話が通じない」「思いやりがない」「とにかく気が利かない」と腹立たしい夫の行動を“男性脳”の観点から分析する。

 男女の脳は違うのか、違わないのか。男女とも同じ脳を持ち、全機能搭載可能で生まれてくる。そういう意味では男女の脳は違わない。しかし、脳のチューニングが違うと著者は語る。古来、荒野や山に狩りに出て、危険な目に遭いながら、仲間と自分を瞬時に救いつつ、成果を出さなければ生存も繁殖もできなかった男性脳は、「遠く」を見ていて、結論へ急ぐようにチューニングされている。一方、授乳期間が長く生まれてから1年も歩けない子どもを育てる女性脳は、「近く」を見つめ抜いて、大切な人との体調変化を見逃さず、とっさに共感し合うようにチューニングされている。この2つの脳が共に暮らしているのだから、不満があったり、互いを理解できなかったりして当然なのだ。本書では、このチューニングの違いに着目し、夫にイラッとしないためのアイデアや、使えない夫を「気の利く夫」に、ひどい夫を「優しい夫」に変える方法を著者の実体験も交えながら紹介していく。

 例えば、「もっと私の話を聞いてほしい」と思うなら「3秒ルール」が有効だ。まず、視界に入る場所まで行って名前を呼ぶ。それから2~3秒間待って本題に入る。ゆっくりと話し始めることで、男性の音声認識のスイッチが入る。スイッチさえ入れば後は早口でも大丈夫だ。

 本書は、単に男女の脳の違いを即物的に語るだけでなく、夫婦の価値論的内容も書かれているため、説得力があり読みやすい。夫婦関係(または男女間)のトラブルを回避したい、または解決したいという思いを持って読みさえすれば、大方のことは解決できるのではないだろうか。人生100年時代、夫婦70年時代を迎えた今、『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』は、長く連れ添うパートナーを本当の意味で大切にするための必携本となりそうだ。

 

出版社:講談社
書名:夫のトリセツ
著者名:黒川伊保子
定価(税込):886円
税別価格:820円
リンク先:http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000327175

西日本新聞 読書案内編集部

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