「収蔵庫ガラス越し」企画展 壱岐の県埋蔵文化財センター 元の武器など230点

西日本新聞 長崎・佐世保版 田中 辰也

 県内の主要遺跡17カ所から出土し、ふだんは公開されていない旧石器時代から幕末までの収蔵品230点を収蔵庫のガラス越しに展示するユニークな企画展「長崎県の埋蔵文化財展」が壱岐市の県埋蔵文化財センターで開かれている。

 同センターは一支国(いきこく)博物館に併設。収蔵庫の一部はガラス張りになっており、県内の埋蔵文化財を知ってもらおうと、ガラスの内側に展示物を並べた。

 長崎県は、大陸に近く、中国や朝鮮半島から持ち込まれたり、影響を受けた遺物が多い。元寇(げんこう)、島原の乱、鎖国政策などに関連する遺跡が多いのも特徴という。

 弥生時代の「景華園(けいかえん)遺跡」(島原市)から出土した中細形銅矛(県有形文化財)は当時、島原半島一帯を治めた有力者の墓の副葬品とみられる。国特別史跡「原の辻遺跡」(壱岐市)で見つかったカヤで作られた弧状の木片は、四隅に穴が開けてあり、全体に黒漆が塗られている。祭りで腕輪として使われた可能性があるという。

 元寇に関連する遺物が見つかった「鷹島海底遺跡」(松浦市)からは石弾と磚(せん)を紹介。石弾は石を球状に加工し、投石機で飛ばして船などを攻撃する武器。磚は元軍が船を安定させるため、重しとして使ったとされる灰黒色の中国式レンガで、戦いの一端をうかがい知ることができる。

 観覧無料。来年2月24日まで。同センター=0920(45)4080。(田中辰也)

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