政党相乗り構図転換 大牟田市長選 自公と非自民系、割れる

西日本新聞 筑後版 吉田 賢治

 10日告示の大牟田市長選で、主要政党の対応がほぼ出そろった。自民と公明は、県組織が元県環境部長の新人関好孝氏(60)の推薦を決定。立憲民主や国民民主、社民は表立っては静観する構え。一方で非自民系の市議会会派「社民・国民民主・護憲クラブ」の一部市議は元市長の古賀道雄氏(75)を支援している。近年の同市長選では、1人の候補に共産を除く各党が相乗りするケースが多かったが、今回は異なる様相となった。

 自民の大牟田支部は、地元経済界が推す関氏の推薦を早々に決め、10月28日には県連が推薦状を交付した。県連関係者は「関氏は地元出身で、行政手腕も高い」と評価する。公明は、関氏と古賀氏の2人から推薦願が出ていたが、自民が推す関氏の推薦を決定。今月5日の激励集会の席上で推薦状を手渡した。党関係者は「これまで自公で選挙協力してきた信頼関係と、市内の多くの団体が支持を表明している事情などを勘案した」と話す。

 立民や国民民主、社民には現時点で推薦願が出されておらず、県組織としては選挙には関わらない見通しだ。非自民政党を支援する連合福岡のある幹部は「古賀氏も関氏も保守」と事情の一端を明かす。

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 市長選では1999年以降、無投票だった前回を除いて、自公と非自民系政党(共産を除く)が相乗りで選挙を戦ってきた。今回はなぜ、その態勢が崩れたのか。古賀氏を支援する非自民系市議は「中央の対立構図と違い、身近な課題が多い市政には与野党の関係ではなく、是々非々で臨むのは当然だ。ただ今回は、関氏擁立を経済界が主導したとみており、不信感がある」と話した。

 その半面、古賀氏の支援をためらう社民関係者や非自民系市議もいる。「古賀市長時代に、福祉や教育予算が削られるのを批判してきた立場。自公の対立候補とはいえ、すんなりと応援する気にはならない」

 共産は市民団体などと独自候補の擁立を目指してきたが断念。候補者への推薦も出さない方針で、近く対応策を決める。

 市長選には建設請負業の新人福島功氏(76)も立候補の準備を進めている。 (吉田賢治)

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