規格外リンゴでパイ 添田町の地域おこし協力隊員・佐々木さん

西日本新聞 ふくおか版 大塚 壮

 添田町の地域おこし協力隊員佐々木晋さん(32)が規格外のリンゴで作ったアップルパイが好評だ。地元の道の駅「歓遊舎ひこさん」などで9月下旬から注文を受け始め、約1カ月で100個を販売。「あっさりして紅茶やコーヒーに合う」と口コミで広がり、県内外から注文があるという。形が悪かったり落下したりして市場に出せないリンゴを捨てるのはもったいないとの思いから考案したスイーツは、生産者にとっても励みになっている。

 佐々木さんは福津市出身。専門学校で集団給食を学び、調理師と野菜ソムリエの資格も持つ。保育園や病院で7年間働いた後、カナダに留学。帰国後、2017年1月から添田町の地域おこし協力隊員になった。道の駅を拠点にした料理教室、農産物などの移動販売を通じて生産者と消費者の声を聞き、両者の架け橋になれないかと模索していた。

 そんな中、昨年秋の台風で道の駅で栽培していた収穫前のリンゴが大量に落下。落胆するスタッフの姿を見て、保育園勤務時代にアップルパイを作ると子どもたちが喜んでいたことを思い出し、作ってみたら好評だった。

 今年も規格外のリンゴを集め、仕事の合間に一人でアップルパイ作りに励む。リンゴを砂糖で煮てカスタードクリームを加える。1個350グラムのパイは1週間に15個程度作るのがやっと。生産者から「ありがとう」と言われるのがうれしいという。

 協力隊員の任期は年末まで。佐々木さんは料理研究家として料理教室の講師や食堂のレシピを考える仕事に就く予定だが、「余った野菜で子ども食堂のメニューを考えるなどフードロスの問題にも取り組みたい」。アップルパイは1個千円。 (大塚壮)

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