トランプ氏再選に暗雲 州知事選で民主「勝利」 共和地盤のケンタッキー

西日本新聞 国際面 田中 伸幸

 【ワシントン田中伸幸】来年11月の米大統領選まで1年を切った5日、トランプ大統領率いる共和党が地盤とする南部2州で知事選があり、大接戦となったケンタッキー州で民主党新人が共和党現職に勝利宣言した。トランプ氏のウクライナ疑惑に関する弾劾調査が進むなど共和党側に逆風が吹く中、次期大統領選の行方を占う選挙になると注目され、トランプ氏も投票日直前の4日に現地入りし、てこ入れを図っていた。

 同州は前回大統領選でトランプ氏が民主党のクリントン元国務長官に30ポイント近い大差で勝ち、共和党の重鎮で議会上院トップのマコネル院内総務を選出する保守の強固な地盤として知られる。同日行われた南部バージニア州の州議会選挙でも長年、上下両院で多数派だった共和党に民主党が勝利し、過半数を獲得した。

 知事選など地方選はトランプ氏本人の選挙ではないとはいえ、大統領再選には保守層による支持継続と離反阻止が不可欠なだけに、不安を残す結果となった。

 ケンタッキー州の共和党現職は僅差を理由に敗北を認めていない。もう一つのミシシッピ州知事選では共和党候補が勝利した。

 共和党は昨年11月の連邦議会選挙でも下院で民主党に敗れるなど、苦戦が続いている。その一因として、前回大統領選でトランプ氏を支持した大都市郊外の中間層などの間で、トランプ共和党政権への不満が高まっているとの指摘がある。

 加えてトランプ氏のウクライナ疑惑を巡る弾劾調査が加速しており、トランプ氏は投票日直前にミシシッピ、ケンタッキー両州を訪れて演説。疑惑を否定し、共和党支持を訴えていた。

 MSNBCテレビなどはケンタッキー州の共和党現職知事が社会保障の縮小などの政策で有権者の反発を買っていたのが苦戦の主因と報じた。一方、トランプ氏は過去の選挙で劣勢の共和党候補の応援に入って勝利につなげるなど、保守層の底堅い支持を誇っていただけに「トランプ氏が選挙応援すれば勝つという構図が絶対的ではなくなった」との指摘も上がった。

 トランプ氏は6日、ツイッターで「私の演説で共和党候補の支持は少なくとも15ポイント上がった」と投稿し、こうした見方に反論した。

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