その人の背中を見ているだけで、泣けてくる

西日本新聞 社会面 稲田 二郎

 その人の背中を見ているだけで、泣けてくる。ラグビー日本代表のトンプソン・ルーク選手(38)。ワールドカップ(W杯)日本大会で、全力で向かってくる相手巨漢にひるまず、鬼気迫るタックルを繰り返した。その姿にはチーム、そして日本のために、という責任感がにじんでいた。

 ニュージーランド出身。トップリーグでプレーするため15年前に来日し、当初は1、2年で帰国予定だったが、日本が大好きになり残った。W杯は今回で4回目。過酷だった大会前の宮崎合宿で、休日明けにメンバーの気持ちが乗らないとき、「オフ取ったでしょ。練習できるよ」と仲間を鼓舞するなど精神的支柱でもあった。同じく代表の木津悠輔選手(23)の話である。

 所属する近鉄(大阪)で今シーズンを過ごした後、母国に戻り、農場を営むという。日本ラグビー躍進のために「献身」「犠牲」をいとわなかった彼に心から「ありがとう」を言いたい。 (稲田二郎)

PR

デスク日記 アクセスランキング

PR

注目のテーマ