南阿蘇村の木之内氏ら講演 九州フォーラム開幕

西日本新聞 熊本版 古川 努

 熊本市で8日開幕した第38回九州フォーラム熊本会議。「九州から突破する」をテーマに、基調講演で南阿蘇村の「木之内農園」の木之内均会長は「農業の未来」を語り、宮崎市を拠点に九州産の素材にこだわった「九州パンケーキ」を展開する村岡浩司社長は九州の力の結集を呼び掛けた。

 「就業者の約8割が60歳以上」-。木之内氏は「農業の現状と未来の可能性 ゼロからの出発」と題して講演。農業の厳しい現状をデータで示し、「日本の農業を守っているのは定年世代。こんな産業、ありますか」と投げ掛けた。

 木之内氏は「未来の農業に大切なのは、他の産業とのコラボ」と指摘。教育としての農業体験や、都会の人たちに提供する田舎生活の「癒やし」、障害がある人や高齢者が参加する「福祉農業」などの取り組みを進めることで「生命総合産業への変革を真剣に考えていきたい」と述べた。

 「いつか、世界が憧れる九州をつくる」。村岡氏は九州を一つの「国」としてとらえ直す「九州アイランド構想」を唱える。生産者や事業者がつながり、素材を掛け合わせ、九州ブランドを確立させる考えだ。ただし「市場は東京や関西だけじゃない」。

 台湾とシンガポールに店舗進出を果たした村岡氏が見据えるのは「台九線」と名付けるアジア戦略。「台湾と九州を線で結ぶと4千万人のマーケットが生まれる」と強調し、「県境も世代も乗り越え、九州の『異志統一』を」と訴えた。(古川努)

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