松島にグランピング施設を 若者が企画、200万円募る

西日本新聞 佐賀版

 玄界灘に浮かぶ人口54人の松島(唐津市鎮西町)に、島の自然を体験しながら宿泊できる「グランピング施設」の建設構想が進んでいる。海士(あま)の宗秀明さん(25)ら島の若者たちが松島の魅力を発信し、漁業に代わる新たな産業を育てようと企画した。インターネット上の「クラウドファンディング」(CF)を利用して200万円を目標に資金を募り、来年夏のオープンを目指している。

 松島は島民のうち10人ほどが20代で、「若者の島」として知られる。宗さんも3年前にUターンし、同じ海士で父親の勇さん(57)とともにアワビやサザエを採って生計を立てている。

 ただ、近年は魚介類が採れなくなり、「島で生活するのがだんだんと厳しくなってきている」(宗さん)のが実情。漁業以外の産業を育てようと、宗さんたちは養蜂や塩作り、野菜の栽培も手掛け始めた。

 グランピング施設も新たな産業の柱と考えている。宗さんの兄、勇人さん(29)は島で完全予約制のイタリア料理店を開いており、客から「泊まれる場所があればもっとゆっくりできるのに」との声を聞いたことがきっかけになった。「島が大好きなのに、仕事がなくて出て行く人がいる。宿泊施設が成功すれば、過疎化にも歯止めがかかる」。宗さんは期待を込める。

 施設は長崎県・壱岐が臨める高台に計画。約300平方メートルの土地を島民から借り受けた。CFで集めた資金を基に、テント式の住居やベッド、トイレ、バーベキュー用品などを整備する。バーベキューは島で採れた魚介類、海藻を肥料に無農薬で育てた野菜を提供。宿泊者向けに素潜り漁や野菜の収穫といった体験をしてもらう計画だ。

 宗さんは訪れる人たちと島のおじいちゃん、おばあちゃんとの触れ合いも図りたいと思っている。「島を『第二の古里』と思ってもらい、盆や正月に『ただいま』と気軽に訪ねられるような場所にしたい」

 CFは28日まで。7日までに約113万円が集まった。寄付額に応じ、松島特産品セット(5千円)、サザエとアワビの詰め合わせ(1万5千円)、グランピング宿泊券(10万円)などの返礼品を用意している。https://a-port.asahi.com/

(野村創)

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