玉鷲関白星で「勝利の鐘」 朝倉の明元寺「豪雨支援の恩返しを」

西日本新聞 社会面 横山 太郎

 10日に初日を迎える大相撲九州場所で、福岡県朝倉市の親善大使を務める前頭4枚目の玉鷲関(34)が白星を挙げると、同市で「勝利の鐘」が響くことになった。九州豪雨で被災した朝倉に心を寄せてくれている玉鷲関に「恩返しをしよう」と、同市千手の明元寺が取り組む。関係者は「けがをせず、一番一番頑張ってほしい」と活躍を心待ちにしている。

 玉鷲関が所属する片男波部屋は2010年から同市に宿舎を構える。17年に同市が九州豪雨に見舞われると、玉鷲関は仮設住宅を訪れて被災者を激励。「自分が良い報告をすることで(被災者らに)元気になってもらいたい」などと、朝倉への思いを折に触れ語ってきた。初場所での初優勝後の今年2月、親善大使に就任した。

 今回、寺の近くにある創作豆腐料理店で働く永田幸生さん(78)らが「朝倉に勇気を与えてくれている玉鷲関をみんなで応援したい」と、寺の佐々木幸哉住職(71)に「勝利の鐘」計画を相談。門徒たちも賛同し実現することになった。

 玉鷲関が白星を挙げた日は、午後6時に佐々木住職や門徒が鐘を3度突く。第一の鐘は勝利を祝い、第二の鐘は被災者の復興を祈り、第三の鐘は翌日の勝利を願うという。仮に黒星を喫しても翌日の必勝を願って鐘を突く予定だ。

 永田さんが今月初旬、玉鷲関に取り組みを報告すると「ありがとうございます」と喜んでくれたという。永田さんは「花火を打ち上げることはできないが、私たちにできる応援をしっかりしていきたい」と気合十分。玉鷲関の大ファンという佐々木住職も「平常心で取り組めばきっといい結果が出る。頑張ってほしい」とエールを送る。 (横山太郎)

福岡県の天気予報

PR

PR

注目のテーマ