「命守られる世に」 三川鉱炭じん爆発56年 2団体が抗議集会

西日本新聞 熊本版 宮上 良二

 死者458人、一酸化炭素(CO)中毒患者839人を出した福岡県大牟田市の三井三池炭鉱三川鉱炭じん爆発事故から56年を迎えた9日、患者や家族、支援者などでつくる2団体がそれぞれ、荒尾市で「三池大災害抗議集会」を開いた。いずれも1963年の事故以降、毎年開いている。

 「三池大災害被害者の会」が有明成田山大勝寺の慰霊碑前で開いた集会には、20人余りが参加。CO中毒患者の首藤宏也さん(82)の妻心子(もとこ)さん(81)は「夫は脳を侵されて判断することもできない。人間破壊されながら、56年間頑張り続けている」と述べ、「この悔しさを二度と起こさせてはいけない。働く人の命が守られる世の中にするのが私たちの使命」と語った。事故現場に慰霊碑を建立する計画も報告された。

 「三池COと共闘の会」が市内のホールで開いた集会には約100人が参加。会は、厚生労働省がCO中毒など高次脳機能障害の中核的医療機関整備を目指すことを約束した確認書について、同省に履行するよう求め続けている。集会では、CO患者が入通院する大牟田吉野病院(大牟田市)で労組書記長を務める伊藤憲一さんが、6月に同省の担当部長と交渉した結果を報告。「何一つ、具体策を示さなかった」と批判した。(宮上良二)

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