藝術舞台2019 令和のはじめ(2)琉球舞踊「高平良万歳」 何かに突き動かされ

西日本新聞 ふくおか都市圏版

 琉球舞踊は手の動きが独特だ。高く手を上げ手のひらを内側に向ける「拝み手」、外側に向ける「押し手」。指の形を変えながら手首をくるくる動かす「こねり手」。宮廷舞踊や民間祭祀(さいし)の伝統であり人々の喜びや悲しみを表す。別の側面もある。舞台の下手奥から上手前へ。対角線に動くのは「角切り」と呼ばれ能の影響とされる。すり足も琉球舞踊にはある。

 木村清美は沖縄県読谷村の出身。3歳から舞踊の師範だった母に手ほどきを受けたが、ハンドボールに熱中して中断。スポーツ特別推薦生として福岡大学に進学し大学の先輩と結婚した。生まれて間もない長男を連れて里帰りしたとき「再開したら」と勧められた。

 「踊りを見て胸のあたりがワサワサと締め付けられましたよ」。突き動かされるように踊りの世界へ戻った。いまは琉球舞踊研究所(福岡市城南区)を主宰するまでになった。

 藝術舞台2019では「高平良万歳(たかでーらまんざい)」を披露する。父をだまし討ちされた兄弟が旅役者などに扮(ふん)して敵を探し、ついに敵討ちを果たすという物語。古典二才(にーせー)踊りの代表格で難度が高い。何事にもひたむきな木村の生き方を体現したような踊りである。

 =文中敬称略

 ▼藝術舞台2019 12月1日午前10時半開演、福岡市民会館。全席自由、4千円(当日4500円)。入場券はチケットぴあで販売中。問い合わせは福岡文化連盟=092(711)5585。

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