「おもちゃ病院」50回 直方市の高齢者グループ 市立図書館で月1回 市が感謝状

西日本新聞 筑豊版 安部 裕視

 直方市山部の市立図書館で「行事ボランティア」として活動しているグループ「おもちゃ病院」が、節目となる50回の活動回数に達し、市から感謝状を贈られた。メンバーは70~80代。高木正雄さん(71)は「壊れたおもちゃを直し、子どもの喜ぶ顔を見るのがうれしい」と笑顔で話す。

 メンバーは女性1人を含め8人。各自の仕事の経験や特技を生かし、市立図書館で月1回、病院を開設する。“治療”(修理)は無料。電車やぬいぐるみなど平均して20件ほどの依頼があり、中には自宅に持ち帰る“入院”で直すこともあるという。

 依頼を受けると、制服のオーバーオールを着たメンバーが、「ドクター」として“症状”を聞き取って作業に当たり、専用のカルテに“治療内容”を書き込む。同じおもちゃの“治療”を2度、3度と依頼されることもあるという。

 “開院日”の10月27日、飯塚市の飯野智史さん(35)が息子の真那斗君(4)とともに訪れ、本体の電池ボックスが壊れた無線操縦の車を持ち込んだ。はんだで“患部”を溶接するなどした、高木さんの治療で完治。飯野さんは「ネットで調べてここを知った。無料で直してもらえるのはありがたい」と感謝を込めた。

 中学校の技術科教諭だった高木さんのほか、自動車整備経験者や電気店経営者らがグループに集う。石黒章友さん(77)は、活動の狙いを「おもちゃを通して、親子と私たちの三世代で交流するのが楽しみ。物を大事にすることや感謝の心を育みたい」と語る。

 毎年、直方市立図書館は顕彰式を開き、窓口業務や行事などでのボランティアで節目の活動時間や活動回数に達した個人と団体に感謝状を贈っている。本年度は個人23人と4団体を顕彰した。 (安部裕視)

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